話題の映画「告白」を観にいってきた。
とある女教師。
シングルマザーの彼女は我が子を校内のプールで亡くしてしまう。
終業式のホームルームで、淡々と事の真実を語りだす。
もちろん犯人が誰か、そのクラス内にいることも。
そして犯人に「ある重大な事をした」と言い残して、学校を去っていった。
そこから起こる事象をクラスメイト・犯人・犯人の母親の視線で物語が進んでいく。
とにかく次に何が起こるのか気になって仕方ない。
登場人物の性格付け。
一見大げさすぎると感じるのだけれど、
そうでなければいけない物語の展開なのだ。
全編を通して、ブルーグレーというのだろうか青味がかった暗い映像だ。
なのに、印象に強く残る。
影をうまく使ったり、空模様で表現したり。
それと音楽!
私にしては珍しく、サントラ盤が欲しいと思った。
「命」をテーマにしているのに、よくあるような重々しさは感じられない。
どんどん残酷な場面が続いていく。
むしろ軽々しく。。。
そして登場人物の、人を死に追いやった言い訳。
「殺人」にたどりつくまでの生育暦やまわりの人間関係の設定。
それをどうストーリーに生かしていくのかが、興味深かった。
岡田将生演じる熱血教師と生徒たち、お互いノッていくシーン。
先生の立場や生徒の感情の動きかたが妙にリアルで、寒気を感じた。
ストーリーがよく出来ていたから、観てよかったと思う映画だけど。。。
一番残った言葉は「憎しみは憎しみでしか消えないのかな?」
という松たか子の言葉だった。
2010年6月16日水曜日
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