2010年3月11日木曜日

母の命日

たまたま、先日の日記で母のことを書きましたが、
今日、3月11日は母の命日です


花を活けました。





平成3年3月11日
母はガンで亡くなりました。

妹と交互に、病院に泊りがけで看病していて、
私はその瞬間を看取る事ができませんでした。

妹にたったひとりで見送らせたことに、
申し訳ない気持ちと、どうして私のときにという気持ちと。

とても複雑な胸中でした。

でも、亡くなるその日の夕方。。。
なんとなく「予感」がしていました。

いつもなら妹と交代したら、すぐに帰宅するのですが、
なんとなく母のベッドのそばに居続けました。

しかし、自分の子と妹の子供の世話もしなければならず
後ろ髪をひかれる思いで帰宅しました。

子供たちに夕食を食べさせている時に、妹から悲痛な声の電話がありました。

「おねえちゃん、おかあさんが・・・」
すぐ察知して、病院に向いました。

しかし、間に合わず・・・
母は、すでに息を引き取っていました。

母には、自身がガンだということは、最後まで秘密にしていました。

現在では、「告知」は当たり前ですが、
20年ちかく前は、告知するかしないか、
医者と家族の間で話し合いがなされました。
ガンは、まだまだ不治の病でした。

ガンの痛みを「骨粗しょう症」だという
医者の言葉を信じていた母。

なので、いろいろ民間療法を試みていました。

そんな母を見ているのが、つらかったです。。。

今でも耳に残る言葉があります。


「こんなはずじゃない!」

母は、亡くなってしまうその日、
昏睡の中、ふと目をさましてそう言いました。

病室の天井をにらんで、そう言いました。



その時の母の、表情は一生忘れられません。。。

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