2009年12月25日金曜日

クリスマスの思い出

私は、小学生の3年生までサンタさんがいると信じていました。

クリスマスといえば、叔父の家で毎年必ず開かれるクリスマスパーティーが楽しみでした。
子供の背にしたら大きなツリーや、紐をひっぱるとオルゴールが鳴るベル。
ケーキの存在が珍しかった頃、ホールケーキやアイスクリームでできたケーキ。

とにかくクリスマスが楽しみで楽しみで。

みんなが集まって、ごちそうを食べて幸せな時間を過ごしました。
でも、そんな楽しい時間でも私は母に言ったのでした。
「早く帰ろうよ!早く寝ないとサンタさんが来てくれないよ~」

その時の母の顔は今でも忘れません。
ちょっと苦笑いしたような、反面嬉しいような。

宴たけなわの中、無理やり母をひっぱって帰ったものでした。


さて、そんな私が息子を持って、その息子も私に似てサンタを信じきっていました。
いや、自分が楽しい思い出を持てたことから、サンタがいると信じさせました。

信じきったまま小学校4年生。。。

多分学校でそんな話題が出たら、なにかしら疑問に感じたと思います。
しかし、息子はほんとうに優しい友達に恵まれていたのでしょう。
心の底からサンタの存在を信じているようでした。

この先誰かの言葉で傷ついたら。。。そういう憂いで、ついに私は決心をしたのです。

サンタの存在、是か非か。


この答えは、私には言葉にできませんでした。


そこで、この文章を息子に見せたのです。
サンタクロースはいるんだ


読み進むうちに息子の目から、はらはらと落ちる涙。


これを素直な子に育ってよかったと思えるでしょうか。

・・・私は、正直悔やみました。
結局はどんなキレイごとを言っても、息子を傷つけたのが現実でした。

20年以上たっても、チクリと心が痛む出来事です。

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